クリュッグが一番多くブドウを買い付ける生産者。収量を極限まで減らし、徹底して「量より質」を貫くこだわりを感じる驚きのNV!
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味わいの主役はやはりピノ・ノワール。アンボネイのピノらしい広がりとボリュームに富んだコクのある味わいを生み出しています。しかも50%もリザーヴワインを使用するという贅沢な造りで、ブドウの旨味と熟成による複雑さが融合した素晴らしい仕上がりのキュヴェとなっています。
モンターニュ・ド・ランスのアンボネイ村に1866年に設立された名門で、1983年に4代目ジャン・リュック・スゴンデが継承しました。所有する6haの畑はすべてアンボネイ・グランクリュ。
年間60000本を生産することが可能な畑を有していますが、長年にわたって、「栽培と醸造のあらゆる細部まで、私の目が十分に行き届く限界である」21000本に生産量を限定して「量より質」を貫き、残りは「クリュッグ」や「ルイ・ロデレール」などに販売してきました。特にクリュッグとは19世紀からの付き合いで、ずいぶん前から最大の供給元になっています。
やがて2011年、娘婿のジェローム・ボールが参画したことで、転機が訪れました。一貫して工学系の道を歩んできた彼は、その高い知性と熱き志をもって義父の心技を継承。彼の献身によって、自家醸造作品への使用にふさわしい最高品質のぶどうの収穫量を大きく増やすことができるようになりました。翌2012年にはラベルデザインも一新。世界を顧客対象とするグランクリュRMの運営を行うための必要十分条件はここにすべて満たされ、「スゴンデ・シモン」の新たな歴史が始まりました。
ジャン・リュックの息子ニコラ(ジェローム・ボールの奥さんの兄)は、1993年にプロの醸造コンサルタントとなり、以来数多くのRMの指導を行ってきました。現在はさらなる研鑽を兼ねてアルザスの大手ワイナリーの醸造長の要職にありますが、栽培・醸造両面における最新理論および無数の実践経験より極めた有形無形のノウハウのすべてが、実家「スゴンデ・シモン」のシャンパン造りに投影されています。
1996年、シャンパーニュ地方のリュット・レゾネ実践団体「マジステール」に、アンボネイ村で初めて加盟。以降、実質ビオロジックの極めて厳格なリュット・レゾネ栽培を実践(化学肥料、除草剤、殺虫剤は一切しない)。2018年にHVE(Haute Valeur Environnementale)の最高段階「レベル3」の認証を取得。