樹齢50年に達したブドウのみを瓶詰し、残りのブドウは全て売却してしまうこだわり。古樹ならではの”ミネラル感”を味わえる次世代ムルソー。
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ムルソー村に1900年に創業の名門ドメーヌ。ムルソーやピュリニー・モンラッシェを中心に合計11ヘクタールもの畑を擁します。ムルソーにおけるリュット・レゾネ栽培の草分けのひとりとして知られた父マルクが2014年に引退し、2006年から4代目ニコラが継承しています。
このドメーヌの大きな特徴は、村名格以上のワインについては、樹齢50年以上の古樹のブドウのみを使用していることです。年間総生産本数の僅か2割のみ元詰めし、樹齢50年に満たない残り8割のブドウは全てネゴシアンに売却してしまいます。
「ムルソーもピュリニー・モンラッシェも、母岩に石灰質・泥灰土質の分厚い層が横たわっており、この地下層に由来するミネラルこそが、ワインの美味しさの鍵になる。このミネラルを十分に吸い上げることができる樹こそ、地中深くに根を伸ばしたヴィエイユ・ヴィーニュ」だと語る当主。
同時にゴーフロワ家では、樽の使用を精密にコントロールし、ブルゴーニュならではのミネラルを活かしたワイン造りを心がけています。どの産地においても、樽の使用方法によってはバターのようにこってりとした風味のシャルドネを造る事は可能です。しかし”ミネラル”を追求してきたゴーフロワのワインは、分かりやすい樽香の風味とは一線を画す繊細な味わいを生み出しています。
醸造においては、このミネラルをいかに引き出すかに重点を置き、ステンレスタンクでアルコール発酵後、できたワインの特性を見極めてから使う樽を決めています。すでにこの段階でヴィエイユ・ヴィーニュならではの濃密な風味があるので、基本的にバトナージュを行う必要はありません。また新樽の比率も、最大20%までに抑えるようにしています。
今日のムルソー村全域における「バター香からミネラルへ」の大転換は、生産者によって大きな試行錯誤を伴いながら進んでいます。マルク・ゴーフロワのワインは3世代80年にに亘り古樹にこだわり続け、”ミネラルの美”を追求してきた同家の結晶なのです。