進化著しいグルナッシュのワインを飲み比べ!
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今一番進化を感じる品種グルナッシュの魅力
グルナッシュというブドウに対してどのような印象をお持ちでしょうか。ワインで言うとやはり南ローヌの印象が強く、シャトー・ヌフ・デュ・パプやジゴンダスの中心となる品種というイメージかと思います。そして品種の特徴としては、やや淡い赤系の外観で、おっとりとした豊かな優しい果実味と、高いアルコール度数、そして酸が少なめ、というのが一般的な、教科書に載ってそうなグルナッシュの特徴となります。そんなグルナッシュが今、確実に進化を遂げているのです。
シャトー・ヌフ・デュ・パプの畑
自らを突き詰めるグルナッシュの進化
ではそんなグルナッシュがどのような進化を遂げているのかというと、より濃厚になるのでもなく、アルコール度数が極端に低くなるのでもなく、グルナッシュがグルナッシュである由縁となっている特徴をより突き詰めていった味わいのワインが増えてきています。例えば前述した表現のうち「おっとりとした豊かな優しい果実味」は、そのおっとり、ゆったりとした豊かさを崩すことなく、その特徴を活かしつつ、さらに奥行きを深めたもの、より立体的に豊かさをましたワインが現れています。いわばグルナッシュはグルナッシュのまま、その良さをより深めて進化しているのです。
人の大切さを感じるグルナッシュ
この進化は決してグルナッシュという品種だけではなくワインを造る人が生み出したものでもあります。もともとアルコール度数が上がりやすいグルナッシュは、近年の温暖化によって、よりアルコール度数が上がり、グルナッシュらしい緩さよりも、しっかりと凝縮した味わいのワインも増えていました。もちろんそういうタイプが悪いというわけではないのですが、過度の抽出を求めず、グルナッシュらしいやさしい、親しみやすいフルーティさを求めた生産者との相性の良さが、グルナッシュというブドウのさらなる新しい進化を生み出しているのではないかと感じています。
ジャナス ヴェルム イエランド&パップス
ブレンドされることが多い品種のため、単一品種のワインばかりではございませんが、今回は古典的なグルナッシュらしい良さがしっかりと出た、個人的には過去最高の出来ではないかと思っている軽快なヴィンテージ2021年のジャナスのコート・デュ・ローヌ・ルージュを中心に、淡い抽出の奥に無限の広がりを感じるスペインのウルテリオール・ガルナッチャ2018、そしてオーストラリアのイエランド&パップスが手掛ける柔らかい旨味と余韻がいつまでも続くヴァン・ド・ソワフの2017年をセットにいたしました。今までのグルナッシュにはなかったさらなる可能性を感じて頂けるセットとなっております。ぜひご体験ください。
セットの内容はこちら
2021年は最高の出来!冷涼なヴィンテージだからこそ生まれた豊かさと可愛らしさのハーモニー
コート・デュ・ローヌ・ルージュ
生産地:フランス/ローヌ
ヴィンテージ:2021
品種:グルナッシュ主体
タイプ:赤
軽く煮詰めたクランベリーやラズベリーの赤い果実の香りがまとまりつつもたっぷりと感じられ、同時に優しいスパイスのニュアンスや、芋焼酎の香りも。グルナッシュらしいゆったり感や豊かさの中にもどこかフランスワイン的な規律の美しさも感じられる。このワインはどちらかというとクラシカルなスタイルの素晴らしいグルナッシュで、個人的にはこの銘柄の過去一番の出来栄え。ぜひ他の二つと比べて頂きたい。
淡い抽出の奥に存在する無限の広がり。色合いからは想像もできない深く長い味わい。
スペイン ラ・マンチャ
生産地:スペイン/ラマンチャ
ヴィンテージ:2018
品種:ガルナッチャ100%
タイプ:赤
以前から素晴らしいワインでしたがこの18年がさらに秀逸。まさに進化を感じるグルナッシュ(ガルナッチャ)です。驚くほどに淡く感じられるすこしオレンジが入っているようにも見える外観の奥には想像の倍以上の情報量が溢れます。まさしくエレガント。余韻の長さも素晴らしく、まさに驚くべきグルナッシュ。
ジューシーな液体に溶け込む旨味の深層いつまでも続く余韻と広がりにうっとり!
ヴァン・ド・ソワフ
生産地:オーストラリア/バロッサヴァレー
ヴィンテージ:2017
品種:グルナッシュ主体
タイプ:赤
ドライクランベリーやドライストロベリー、プラムにチェリーの温かみのある果実に、熟成由来の落ち葉や下草、そして紅茶を思わせるような優しい風味も感じられます。口に含むとジューシーな質感ととグルナッシュらしいひなびた懐かしさを感じる親しみやすい風味が共存し、舌ではしっかりと球体の旨味が味蕾を包み込む。旨味の質と量が素晴らしい傑作。