パワフルかつエレガントな質感!天才醸造家オリヴィエが造る、他のローヌ赤ワインとは一線を画す気品あふれるカリニャン
黒系果実とスパイスが中心で、熟した果実味にハーブや土っぽさが重なります。味わいは凝縮感が高く、くっきりとしたタンニンが全体を支えます。円みと熱を帯びた果実の厚みがあり、伸びのある酸がバランスを整えています。重たさはなく、フレッシュな酸が印象的で、引き締まった構造が全体に気品を与えます。パワフルながらエレガントさも備わった、他のカリニャンとは一線を画すローヌ赤ワインです。
ドメーヌ・デ・ザコルは、ニュイ・サン・ジョルジュの名門ドメーヌ・ド・ラルロで醸造責任者を務めたオリヴィエ・ルリッシュと妻フロランスが設立したワイナリーです。ルリッシュ夫妻は、ローヌとアルデッシュの峡谷近くのサン・マルセル・ダルデッシュに、ブルゴーニュと類似した素晴らしい畑を見出しました。誰もが羨む地位を捨て、自らのドメーヌを築くという夢を実現させた彼らのワインは、フランス国内外の名だたるレストランで高く評価されています。
ドメーヌ・デ・ザコルの畑は約18ha、樹齢50年以上の古木が多く、粘土石灰質の丘陵地に広がります。以前は協同組合にブドウを供給していた畑で、化学肥料は長年使用されていませんでした。2011年春にオーガニック農法(Ecocert認証取得)へ移行し、同年秋からビオディナミ農法 への準備を開始。2012年春には、全ての畑がビオディナミに転換されました。ブルゴーニュで培った経験を活かし、シラーやピノ・ノワールの植樹も進めています。
ワインは エレガントでフィネスに溢れるスタイル。収穫はすべて手作業で行われ、20kg入りの小箱を使用し、2012年からは保冷トラックも導入。発酵では全房発酵(30〜100%)を採用し、樽熟成にはドメーヌ・ド・ラルロの古樽を使用するなど、ブルゴーニュの技術と哲学が随所に活かされています。これらのこだわりにより、ワインには奥深さと気品が宿り、世界のトップレストランでも高く評価されています。