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シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは17世紀に建てられた城館です。
ナポレオン帝政期には当時ボーヌ市長であったジャン・バティスト・デスドゥアールが所有し、城館を修復。
1950年代からブドウ栽培家であり詩人でもあったロラン・テヴナンによって、シャトーのワインは名声を誇りました。
その後、シャブリのドメーヌ・ラロッシュの手に渡り、さらに金融機関の所有となりました。
2002年にシャトーの支配人として抜擢されたのが、ヴォルネイのドメーヌ・ド・モンティーユの長男、エティエンヌ・ド・モンティーユです。
エティエンヌはブドウ畑をビオロジック、そしてビオディナミに転換し、ワインの質を劇的に向上。
傾きかけていたシャトーの名声復活をみごと成し遂げました。
そして2012年にとうとう、ド・モンティーユ家がオーナーの金融機関からこの由緒正しきシャトーを購入することに成功したのです。
シャトーは22ha、21のアペラシオンを所有していますが、このうち特級モンラッシェとバタール・モンラッシェは、ドメーヌ・ドゥジェニーのフランソワ・ピノーに転売。
それ以外の上位レンジにある、特級シュヴァリエ・モンラッシェ、ムルソー1級ペリエール、ポマール・レ・クラ、ポマール1級ペズロールはドメーヌ・ド・モンティーユとして生産する一方、
下位アペラシオンはド・モンティーユのネゴスものとしてリリース。
中間帯のアイテムをシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェとして残す予定という。
なお、ド・モンティーユとデュジャックが2006年にドメーヌ・トマ・モワイヤールを買収したのと同時に、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェと、トマ・モワイヤールがプレモーに所有していたモノポールの畑、ニュイ・サン・ジョルジュ1級クロ・デ・グランド・ヴィーニュ(2.12ha)を取得。このうち0.5haの区画から造られる白ワインが、2010年ヴィンテージよりリリースされています。