ピエモンテ州と言えばバローロ、バルバレスコをはじめとするイタリアを代表する高級ワインの産地！というのが真っ先に来るイメージではないでしょうか？他にも赤ならバルベラ、ドルチェット、白ならガヴィ、アルネイス、そして忘れてはいけないアスティ等々、ちょっと挙げただけでも有名ワインが次々と出てくるこのピエモンテ州は、イタリアきってのワイン産地であるのは疑いようがありません！そんなピエモンテ州にはまだまだ知られていない、隠れた名品がたくさん存在しています！今回は「裏ピエモンテ」ともいえる品種のワインで素晴らしいものが揃いましたのでお得な3本セットにしてご紹介いたします。裏といえども驚くほど高品質でピエモンテ州の根本的な底力を感じることのできるセットとなっています。

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エルバルーチェはピエモンテ北部を中心に栽培される土着品種でカルーソ地区で造られるエルバルーチェからエルバルーチェ・ディ・カルーソというDOCG(2010年)のワインが生み出されます。ラ・マセラが造るこのワインはステンレスタンクと小樽の併用で発酵され、瓶内二次発酵後の熟成期間はなんと36カ月。洋ナシや白桃、白い花に蜜、軽いブリオッシュの香りなど上質のスパークリングに欲しい要素をすべて兼ね備えた最高品質のスパークリングとなっています。フランチャコルタ、トレントに続く泡モノとして、オルトレポ・パヴェーゼ、アルタ・ランガなどが出てきましたが、この品質を考えるとエルバルーチェにもその資質があるに違いありません！ 

トルトーナ周辺で造られるティモラッソはしっかりと熟したフルーツや、ナッツの香り、強靭な酸とミネラルを持ち、熟成能力にも長けるということで近年注目を浴びつつある本格派の白品種。ポモ・ドルチェの造るこのワインはフレッシュでミネラリーなアタックから、オイリーで凝縮感のある中盤、そして長く続く酸と余韻、どこをとっても一級品。味わいに抑揚と長さがあり、非の打ちどころのない構成を持っています。今まで出会った中での最高のティモラッソです。

ファボリータはヴェルメンティーノのシノニムであり、フランスのロールと同じ品種。このファボリータは標高500mの高地で自然のサイクルに敬意を払いながら作られた上質なブドウをソフトプレス、シンプルにステンレスタンクで熟成させたワイン。フレッシュで透明感のある柑橘の風味が主体で、どこまでもピュアでそれでいてアルプスの氷を思わせる硬質なミネラルを感じさせる質感を持っています。これほどにシンプルでいながらも凛としたたたずまいを持ち、体が洗われるようなクリアなワインはなかなか出会えません。