メドック格付け入門にオススメ!溢れる果実味とエレガントで繊細なスタイル、ボルドーらしいクラシカルな造りが魅力です。
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メドックでは珍しくメルロの比率が高く、若くからも楽しめる柔和で滑らかなテクスチュアです。
濃厚な黒系ベリープラム、黒コショウなど良質なメドックの典型ともいえるアロマ。グラスを回すと、タバコや腐葉土など熟成由来の複雑なブーケも感じ取れます。後味は意外なほどしっかりしており、余韻が長く続きます。
どんなシチュエーションでも楽しんで頂きやすい王道ボルドーです!
この地の領主であったカントメルル氏の名前は12世紀の書に登場しますが、実際にワイン造りがなされていたという事が書面で確認できるのは1354年です。その後、1579年から1892年の間はヴィルヌーヴ家がシャトーを所有していました。
他のボルドーのシャトーと同じく、1879年から1887年頃にカントメルルにもフィロキセラの被害が及び、生産量は以前の半分に減少。1892年よりデュボス家がシャトーを所有しますが、戦時下でのワイン造りは難しく、畑は更に減少し、25haにまで減ってしまいます。
1981年に大手保険会社SMABTPに売却され、大掛かりな整備・改革が行われました。セラーはほぼ全面的に改築、畑も整備され、1987年には60ha栽培されるようようにまで拡大。そして、1999年に栽培面積は1855年の格付け時と同じ90haとなりました。大掛かりな改革に加え、厳選なる選果技術の導入、完熟を待った収穫といった技術を取り入れることで大きな品質の向上を果たすことになります。
シャトー・カントメルルの畑の土壌は砂利質とケイ土の混合です。ブドウの栽培比率は、カベルネ・ソーヴィニヨンが60 %、メルロー30 %、カベルネ・フラン6%、プティ・ヴェルド4 %。
丁寧に手摘みで収穫された後100%除梗、タンニンを緩やかに、優しく抽出する為、醗酵は温度管理された大容量の木製の醗酵槽を使って行っています。その後、ファーストワインは新樽比率50%のオーク樽(フレンチオーク/ミディアムトースト)にて12ヵ月熟成、ブレンドの後、タンクにて4ヵ月更に寝かせます。
チャーミングな果実味のあるワインでも早くから楽しめるスタイル。若くから飲めるフレッシュなタンニンのスタイルですが、熟成を経ても素晴らしく進化する事が出来るスタイルを目指してます。