いまや入手困難のドメーヌ・アルロー。特級シャンベルタンから県道を下った場所にある珠玉の区画。特級並みの収量で醸す驚愕のACブルゴーニュ。
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1964年に当主シプリアン氏の祖父が植樹した当初は、ジュヴレイ・シャンベルタン村名格だったACブルゴーニュ”ロンスヴィ”。
その為、シプリアン氏は特別な想いでこのキュヴェを醸します。
特級シャンベルタンの県道を挟んで斜面下部に位置する最高のロケーションで、収穫量もグランクリュ並みに制限しています。
小粒のチェリーやカシスをほうばった時のような濃厚でジューシーな果実味があり、旨味が凝縮されています。
美しい酸に加えしなやかなタンニンからは、ジュヴレ・シャンベルタンらしいストラクチャーさえ感じられます。
透明感あふれるフルーティーな味わいにより、エレガントな余韻を持つ、 贅沢すぎるACブルゴーニュです。
1942年からモレ・サン・ドニ村に本拠を置く由緒あるドメーヌ。1998年に若きシプリアン・アルロー氏が実質的にドメーヌの運営を始めてから頭角を現しました。ドメーヌの歴史は古く、シプリアンの父親であるエルヴェ・アルロー氏は1970年代よりドメーヌの元詰を開始し、徐々に畑を買い足していきました。現在は、モレ・サン・ドニとジュヴレ・シャンベルタンの4つのグラン・クリュを含む15haを所有。2013年からシプリアン氏が完全にドメーヌを引き継ぐ事となり、確固たる礎を築きました。
栽培においては対処農法であるリュット・レゾネを採り入れ、よりテロワールを表現できるために尽力をしています。
またシプリアン氏は徹底した選果を行い、基準に満たない葡萄や樽は全てネゴシアンに売却してしまいます。そのため、必然的に最高水準のものだけが瓶詰される仕組みになっているのです。
今やフランス国内だけでなく、ロバート・パーカー氏やイギリスのジャーナリストも注目し、デュジャックやポンソと言った生産者と共にモレ・サン・ドニを率いるトップドメーヌの一人となりました。
このブルゴーニュ・ロンスヴィは、1964年にシプリアンの祖父ジョセフ氏が植樹した時には、実は”AOCジュヴレ・シャンベルタン”の区画でした。”ロンスヴィ”と名乗る区画は10haの1枚の畑で、特級シャンベルタンから県道974へ下った所に位置します。5haが村名クラスで、残りの5haがACブルゴーニュとなっている区画で、ドメーヌ・アルローではACブルゴーニュの5haを全て所有しています。
凝縮した果実味とジュヴレらしいストラクチャーを持つ、非常に満足度の高いACブルゴーニュです。