チリの魅力、テロワールを語る造り手
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1879年創立で歴史あるワイナリー。グレープフルーツ、ピーチ、アプリコットの凝縮したフレーバーとミネラル感。フルボディで芳醇なアロマとしっかりとしたボディが特徴。クリスピーな酸と長い余韻。
南北4000km以上にも及ぶ国土を誇る一大産地チリ。北のアタカマ砂漠、西の太平洋、東のアンデス山脈、南のパタゴニア氷原と、砂漠、海、山々に周囲を取り囲まれた特異な環境のため、世界のブドウ生産者の天敵である害虫”フィロキセラ”の被害も無く、太陽の恵み・手付かずの自然という恵まれた自然環境から世界屈指のワイン産地として注目を集めています。
また、国土を南北に区分する伝統的なブドウ産地の考え方に加え、近年では、これらのユニークな自然環境をより適切に反映させるため、国土を東西に区分する考え方も普及し始めています。太平洋に面し海の影響を強く受ける西側のエリアをCosta(コスタ)、アンデス山脈の斜面に位置し、山の影響を受ける東側のエリアをAndes(アンデス)、そしてその間に位置する中央部の平地をEntre Cordilleras(エントレ・コルディリェラス、”2つの山脈の間”の意)としています。
バルディビエソでは、この新しいテロワールの概念も積極的に取り入れ、チリの多様な気候風土を生かし、それぞれのブドウに最も適した産地を厳選、チリらしい理想のワインを求めブドウを栽培しています。
バルディビエソでは「卓越したワインへの飽くなき探求」と「多彩で魅力的なワインを生み出す」という二つの確固たる信念を軸に、ワイン造りと向き合っています。その実現の為“ワイン造りの全ては畑から”という考えを基本とし、目指すワインにとって最適なブドウ品種の選別、そして多様なチリのテロワールの中から、それぞれの品種にとって最適な環境を選び抜くことで理想的な品質のブドウを収穫し、その品種固有のアロマやフレーバーを湛えたワインを生み出すことを大切にしています。
畑ではブドウにとって最高の成熟度合いを実現する為、厳格な管理プログラムを採用し、高品質ワインの産地として注目を集めるロントゥエ・ヴァレー(クリコ・ヴァレー内)に位置する自社畑のほか、自社が提唱する栽培方法を実践した70以上の農家と長期契約を結び、高品質のブドウのみを収穫しています。
Siempre(シエンプレ)とはスペイン語で「いつも」の意。バルディビエソの本格的かつ高い品質と、お求めやすい価格帯はまさに「いつ、誰と飲んでもおいしいワイン」。そんなコンセプトのもと、バルディビエソはチリ有数の生産者として常に向上し続けています。
ニュージーランド出身のブレッド・ジャクソン氏は、同国のリンカーン大学、並びにニュージーランド政府認定の高等教育機関イースタン・インスティテュート・オブ・テクノロジーにてワイン醸造・ブドウ栽培を学びました。卒業後はニュージーランド ワイヘキ島、カリフォルニア ナパ・ヴァレー、南アフリカ ステレンボッシュ、フランス ラングドック等、多くの注目ワイン産地で経験を積み、1994年にチリへ渡りました。
チリ大手ワイナリーの輸出部門で最高醸造家としてのキャリアを重ねたブレッドは、2001年にバルディビエソの強い品質へのこだわりやその哲学に魅せられ、スティルワイン部門の醸造責任者として同ワイナリーへ移りました。ブレッドの指導の元、バルディビエソは品質志向の先駆的ワイナリーとしての地位を、チリ国内のみならず世界中で確立することになりました。
2017年にはバルディビエソ社の最高醸造責任者に就任し、スティルワインだけではなく、スパークリングワインの生産に関しても指揮を執っています。ブレッドとその熟練した醸造チームは、品質への強いこだわりを持ち、それぞれのボトルにチリワインの可能性を表現することに一方ならぬ情熱を注いでいます。