戦火を潜り抜け、今の時代につながれた古木
【土日祝日除く】ご指定がない場合、ご注文日から1~2営業日で発送します。
お届け日は、エリアにより出荷翌日から翌々日となります。
1947年中東戦争が始まる前に植えられた70年を超える古木が生み出す円熟の味わい。厳しい時代を乗り越えた偉大な風格が、ワインに深みと余韻、そして温かさを与えています。
1947年・中東戦争以前に植えられた、75年の古木が生み出す迫力と温かみ
レバノンはイスラエル、ヨルダン、シリアに囲まれた小国で、面積は日本の岐阜県とほぼ同じ。西側は地中海に面していて、国の中央をレバノン山脈が、東の国境をアンチレバノン山脈がはしり、その2つの山脈の谷間がベカー高原と呼ばれるワイン産地となっています。標高は900m以上で年間300日近くが晴れとなり、非常に日照に恵まれた乾燥した土地ですが、冬に降る雪が雪解け水となって大地を潤し、葡萄の木がその水を求めて地中深く根を張ることで、灌漑の必要がないという奇跡の土地となっています。土壌も白亜質の石灰岩と粘土が多くを占め非常にワイン造りに適した場所であるといえるでしょう。さらに最近の研究でレバノンを含む近東地域とコーカサス地域が紀元前1万1000年から続く最古のブドウ栽培の地であることが判明し、さらに現在のレバノン周辺で栽培されたブドウが人と共に西へ伝わり、偶発的な交配を繰り返したことで、今日のワインのほとんどを生み出しているヴィティス・ヴィニフェラ種を生み出していったということが判明しました。そんな現在のワインの祖ともいうべきワイン産地レバノンにて1947年という激動の年(1948年からは中東戦争がはじまり、さらに75年からレバノンは内戦状態になります。)に植えられ、現在に至るまで戦火を潜り抜けた、75年の樹齢を誇る古木から造られるワインがこちらの2本となります。古木中の古木と言って過言ではないサンソーとカリニャン。この歴史の重みが迫力と気品を感じさせてくれる2本となっています。ぜひご体験ください。
セットの内容はこちら
古木ならではの温かみと深み
気品ある質感と雰囲気が素晴らしい1本
サンソー・ヴィエイユ・ヴィーニュ
Cinsault Vieilles Vignes
ワイナリー:ドメーヌ・デ・トゥーレール
Domaine des Tourelles
生産地:レバノン/ベカー高原シュトゥーラ
ヴィンテージ:2020
品種:サンソー
タイプ:赤
希望小売価格:3330円(税込)
やや濃いめの綺麗なルビーの色調。エッジは広く、透明感のある綺麗なチェリーレッドで、かすかにオレンジのニュアンスがある。煮詰めたクランベリーやコンポートなどの温かみのある赤果実の香りに、チェリーやプラムのニュアンス、加えてかすかな甘さを感じさせるクローヴやナツメグなどのスパイスの香りや、かすかにサツマイモの風味も存在します。口に入れると熟したベリーの風味が軽やかに上方に広がり、凝縮感がありつつもきつさを感じさせない良質なアタック。酸はやや控えめだが、ちゃんと感じられ、短めでチャーミングな印象。タンニンは中程度でキメはやや大き目。旨味がしっかりとのっていて非常に良質なタンニン分であり、適度なコクを感じさせてくれる。古木ならではの温かみと深みをもちつつも、気品ある質感と雰囲気が素晴らしい1本です。
古木らしい滋味深さとエネルギー溢れる
力強さが融合した複雑な味わい
カリニャン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
Carignan Vieilles Vignes
ワイナリー:ドメーヌ・デ・トゥーレール
Domaine des Tourelles
生産地:レバノン/ベカー高原シュトゥーラ
ヴィンテージ:2019
品種:カリニャン
タイプ:赤
希望小売価格:3330円(税込)
中心は黒の入った濃い赤紫の色調。エッジは広めで鮮やかな赤紫。粘性は中程度からしっかりでディスクも厚い。ブラックベリーや煮詰めたクランベリー、チェリーコンポート、ブルーベリージャムなどの濃厚で凝縮感のあるベリーの香りが主体で黒系が中心。加えてバニラ、ナツメグなどのスパイス、ナッツや落花生の殻、芋焼酎などのアクセントのある香りが感じられる。口に含むとまとまりのある口当たりで、内向きのエネルギーがしっかりと感じられ派手さはないが凄みと気品を感じる。古木らしい温かさと深み、その奥にある力強さが融合した複雑な味わい。カリニャンとしてはかなりどっしりとした印象です。ワインに溶け込んだ優しい酸と、キメの大きめのタンニンはしっかりと旨味を伴っている。アフターには温かみのあるコクが長く感じられ、派手さはないが舌にじっくりと味わいを感じさせてくれる古木らしいさが素晴らしいワイン。
ドメーヌ・デ・トゥーレール Domaine des Tourelle
1868年に創業されたドメーヌ・デ・トゥレールはレバノンで最初の商業ワインの生産者です。その歴史はオスマン王朝にベイルートとダマスカスの建設の為に仕えていたフランス人冒険家のフランソワ-ユジェーヌ ブランが、ベカー高原に位置するシャトゥーラに辿り着いたところから始まりました。彼の祖国を彷彿とさせるその土地に魅せられ、この土地に残りワインを造ることを決意したのです。2003年にブラン家の最後の一人が亡くなり、その土地はブラン家と親しかったイッサ家とイッサ エルクーリ氏によって購入され、ドメーン・デ・トゥレールのその心を引き継ぎました。ワインメーカーであるファウージ・イッサはベイルートのアメリカン大学で農工学を学び、その後フランスのモンペリエ大学にて“フランス認定ワイン醸造家の学位”を得ました。そしてコート・ロティのルネ・ロスタン氏のもとで学びました。そして2007年にはあの伝説的なシャトーマルゴーにて学びました。その後、自身の家族のワイナリーへ戻り、新しい息をDomaine des Tourellesへ吹きこんでいます。彼のワイナリーは “レバノンで最も魅力的なワイナリーだ ” と称されることもたびたびです。
近年では、Domaine des Tourellesはレバノンにおけるワイン生産のルーツと言われるとともに再生を起こしたとも言われています。
【テイスティングコメント_ダウンロードの仕方】
こちらの商品は当店のマイページよりテイスティングコメントが閲覧いただけます。
ご購入時に会員登録をお願いしておりますので、ご登録をお願いいたします。
▼詳しい「資料ダウンロードの仕方」は以下のサイトをご参照ください。
https://adv-image.s3.amazonaws.com/shop/pdf/mypege_login.pdf