これで最後…ビオディナミ巨匠のラスト・ロゼ「在りし日のロゼ」
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この畑独特の栽培条件から毎年グロロー・グリに貴腐がつき、香り高く軽やかで、とても上品で優美なロゼができる。現在のロゼ・ダンジュのスタイルへのアンチテーゼから「ロゼ・ダンジュール」(在りし日のロゼ)と名付けるエスプリ。気候変動によりVTによってはリリース直後は甘さが目立つ。しかし少し熟成させると酸化したニュアンスとともに、さらりとしたなじみやすい甘さに変化していく。畑の管理の都合上2023VTがラストヴィンテージとなる。
1989年の創業時からビオディナミを敢行。マルク・アンジェリは、ニコラ・ジョリーらと共にビオディナミの最重要啓発グループ「ラ・ルネッサンス・デ・アペラシオン」の中核メンバーとして、世界にビオディナミの力を伝道した使徒の一人である。
コトー・デ・レイヨンとボヌゾー、計7haからスタートした畑は、現在10ha。その土は活き活きした精気にあふれ、畑に立つだけで心が落ち着くほどの生命感に包まれる。生産の中心はシュナン・ブランで、フシャルドは1975年植樹、ブランドリは1949年植樹の古木。収穫量はロワールが豊作に沸いた2015年の、比較的若木を含むラ・リュンヌさえ23hl/haに抑制した。そのワインは、無限の多層性あるエキス感と、まるで宙を舞うかのような軽やかさと端正さを併せ持つ。まさにヴァン・ナチュールの精髄であり、神聖さすらたたえている。
2016年にはアルザスやジュラで責任者の立場でワイン造りに関わり、またマルクとはルネッサンス・デ・ザペラシオンでの活動を共に行う同志でもあるブルーノ・チョフィが加入。しかし2018年、一度はワイン造りを継がないことに決めた息子のマルシャルが幸いにも戻ってきたことで、親子でのワイン造りへと移行した。2022年にはマルクは公式には引退し、マルシャルが当主となった。
(インポーター資料より引用)