ブルゴーニュの隠れた逸材！最大限考えられる、最も理想的なワイン造りを行う生産者

シャンパーニュと言えばだれもが思いつく銘柄であるモエ・エ・シャンドン。その親戚にあたり、ドメーヌ　シャンドン・ド・ブリアイユの長男であるフランソワ・ド・ニコライ氏が立ち上げたマイクロ・ネゴシアンがこのフランソワ・ド・ニコライです。ネゴシアンと言っても「ワイン造りに対して最大限考えられる、最も理想的なワイン造りを行う極小規模ネゴシアン」という言葉に表されるように、妥協を許さない彼の信念に基づいた素晴らしいワインを世に生み続ける最高のネゴシアンと言える存在です。

ビオロジー、またはビオディナミのぶどうのみを買い付け、瓶詰め時に極少量のSO2を添加する以外、SO2不使用である事、フィルターを使用せず、清澄を一切行わない、最も自然なワイン造りをコンセプトとしていている事などまさにこだわりの塊。さらにすべてが手作業で、ポンプを使ってワインを移動させる事もなく、ビン詰めに至っては、昔ながらの方法で樽から手作業で直詰めをしています。そのために生産量は限られ、多くても1アペラシオン辺り4樽（912ℓ）まで、これは1日でできる手作業による瓶詰めの限界の量です。まさしく「オート・クチュール・ネゴシアン」と言える存在と言えます。

健全でバランスのとれたブドウを収穫することで、醸造ではSO2が不要となっています。またアルコール発酵後ワインへSO2を添加せずに、そのままマロラクティック発酵が行い、その際に発生するCO2でワインを酸化から守る方法を取ります。元来SO2添加の目的はワインを酸化から守ること、そしてまた異常なバクテリアの繁殖を抑えることにあります。健全でバランスのとれたぶどう、衛生管理が行き届いたセラーを用いることで、SO2を使用せず異常なバクテリアの繁殖を抑制することが出来ているのです。そして、瓶詰め直前に、ワインの持つ素質をできる限りそのままに、空気との接触を抑えて澱引き。そして瓶詰め後12～14度のセラーで保存し出荷となります。

そんな彼の造るワインはブドウの旨味を柔らかく抽出するスタイルは、凝縮感の強いヴィンテージよりもある程度果実味にゆとりのあるヴィンテージの方が本領を発揮します。今回のセットはそんなヴィンテージと彼のスタイルが心地よく融合したワインのみをセレクトした、素晴らしい彼のワインの中でもさらなるおススメワインばかりとなっています。

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照りのあるグリーンイエローの色調。洋ナシや白桃などの果実に加えてグレープフルーツなどの柑橘、ナッツ、かすかなバニラの香りに酵母の香りが感じられ、火打石のやや還元的なニュアンスと良い意味での酸化的なのニュアンスが両方感じられる。口に含むとオートコートの山の標高がしっかりと感じられる垂直的な味わいがダイナミックに感じられ、酸もキリっと締りのある雰囲気。アフターに感じられる香ばしいフレーヴァーへの流れも素晴らしく魅力的な味わいのワインです。

上記のオートコートとはガラッと雰囲気が異なり、白桃・洋ナシに加えてあんずや蜜ろう、バタースコッチなどの厚みと広がりを持つ腰の据わった香りが印象的。口に含んでも舌にグッと主張してくるコク深い味わいが素晴らしく、それでいてしつこくならないのがブルゴーニュワインの素晴らしさ。旨味を伴う圧倒的なミネラル感と、上品さを伴う密度ある味わいは圧巻です！

照りのあるイエローの外観。洋ナシ、カリン、べっ甲、バニラ、スモーク、火打石、石灰、酵母などの香りが感じられ、しっかりとした果実のニュアンスとフリンティな風味でより高級感が感じられる。口に含むと、ゆっくりと味わいが下へ下へと広がっていき、全体が旨味に包まれる。複雑さを感じる酸味を持ち、塩味とナッティさ、ふくよかさを持つアフターと相まって素晴らしい余韻を構成します。

やや濁りのあるルビーレッドの色調。優しく煮詰めたクランベリー、ラズベリーの香りが素晴らしく、かすかな土やスーボワのニュアンスにナッツや酵母、キノコのニュアンスも感じられ、どこか円熟味の感じられる香りが特徴的。口に含むと口中を刺激せずに溶け込んでくるような香りの通りの柔らかい質感が素晴らしく、その中にさらに溶け込んだ旨味が徐々に徐々に広がっていきます。ずっと口に含んでいたいと思わせるような優しさと旨味にあふれた味わいで、まさに慈悲溢れる味わいです。