ピノ好き必飲

ただただ旨い！1本3,000円台のコスパピノ2本セット

ブルゴーニュが高騰しても美味しいピノが飲みたい！

ブルゴーニュのピノ・ノワールは価格が下がる気配は一切なく、上がる一方の昨今。代わりとなる美味しいピノ・ノワールを探すことは、今まで以上に重要となり、今後もずっと続いていく命題となっています。そんな使命感を感じながら日々探したワインの中からおススメのアイテムを2本セットにいたしました！タイプの異なる２本ですがどちらもピノ・ノワールの良さを表現した素晴らしいワインですので、ぜひお試しいただければと思います！

期待のピノ産地バーデンの新鋭

1998年からブルゴーニュのアミオ・セルヴィルで修業をし、その後醸造所を設立したマルティン・ヴァスマーさんと、トリンバックやメオ・カミュゼで修業をし、2015年に醸造所に戻った完璧主義のサブリナ・ヴァスマーさん、そしてフーバーで醸造長をしていたシュテファン・ベックさんなど5名で素晴らしいワインを生み出しています。

現在ではゴーミヨをはじめとする各誌で四つ星以上の評価を得るまでに成長。２０１８年にはVinum誌において、ドイツで最もコストパフォーマンスに優れたピノ・ノワール部門で優勝もしています。

独創性とセンスあふれるピノ・ノワール

イタリア語で「いたずらっ子」という意味のあるビリキーノ。アルザスのドメーヌ・オステルタッグやカリフォルニアの鬼才ボニー・ドゥーンでランダル・グラハムの下でワイン造りを学びました。それらの経験を生かし、彼らはまったく独創的な手法でワインを造り、その魅力を飲み手と分かち合いたいと、日々挑戦しています。

「テロワールを表現するというワイン造りの原点を大切に、様々な醸造方法やブレンドを試みている」と語るビリキーノのワイン造りは、ナチュラルなワイン造りを志向しつつも、その目的はあくまでも最終的にワインにブドウ本来の複雑な構成要素を表現。そのうえで「ワインは誰かの人生をちょっと良くすることができる。私たちが造るワインが少しでも世の中に喜びを与えることができればと願っている」と語ります。

ドイツのバーデンと、カリフォルニアのセントラル・コースト。もちろんブルゴーニュとは異なる表現がなされたピノ・ノワールですが、どちらのワインもその場所で育てられたピノ・ノワールの良さがしっかりと出ていて、飲み手に喜びを与えてくれる素晴らしいピノ・ノワールです。ぜひお試しください

セットの内容はこちら

ヴァスマーのワインは今まで少し樽の風味が勝ちすぎている感じがしていたのですが、2020年というヴィンテージのバランスなのか、果実味と樽のニュアンスが見事に高めあっている印象。他のキュヴェもそうですが、20年もヴァスマーは凄く出来が良いです。きれいなルビーレッドの色調で、エッジは広い。フレッシュなクランベリーやチェリーやラズベリーの香りにバラなどの赤い花の香りが混じる。軽い火打石や、スモーキーな香り、バニラのニュアンスも感じられます。口に含むと柔らかい果実味の真ん中にちゃんとした輪郭が感じられ、レンジ以上に本格的な味わい。

軽く煮詰めたクランベリー、チェリーリキュールの優しいアロマが心地よく、加えてアップルティーや赤い花、黒糖、バニラのニュアンスも。さらにハーブのニュアンスや、かすかな土っぽさもあり複雑さをプラスしています。そしてこのワインの本領は口に含んでから。口に含んだ瞬間に外向きに広がる芳香と、舌の上でしっかりと主張するしっかりとした旨味が共存し、口中で味わいがカバーする範囲が凄く広い印象。舌の両サイドで感じる旨味もボリュームがあり、余韻まで長く続く。酸とタンニン分は優しく控えめながら、たっぷりの旨味を持つセントラル・コースト版エレガント・ピノ・ノワール。