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ペルナンヴェルジュレス側とボーヌ側の1er畑の違いを飲み比べ!土壌や地形の違いが比較しやすい同生産差者の2本セットです。【送料無料・クール便代別】※ボトルやラベルの色が変更となる場合がございます。ご了承ください。※こちらの商品はコメントシートは付属しておりません。
ペルナン・ヴェルジュレス側とボーヌ側で異なる
サヴィニー・レ・ボーヌの特徴を1erクラスの畑でを飲み比べ!
サヴィニー・レ・ボーヌは、ブルゴーニュのコート・ド・ボーヌに位置する村で北側のペルナン・ヴェルジュレス村と南側のボーヌ村に挟まれています。村全体のイメージとしては赤い果実の香るフルーティで、チャーミングなイメージのワインの印象があるのではないでしょうか。しかしその地形や土壌から北側のペルナン・ヴェルジュレス側と南側のボーヌ側ではその味わいに異なる個性が存在すると言われています。今回はこのサヴィニー・レ・ボーヌにある2つの1erクリュの畑を飲み比べることで、その特徴を比較していきましょう。
サヴィニー・レ・ボーヌの地形
サヴィニー・レ・ボーヌ村の畑は標高250~400mにありブルゴーニュの中でも比較的標高の高い産地となります。村の中央を西から東にロアン川が流れ、その周りは扇状地、ここに多くの村名の畑が広がっています。そして、その扇状地を挟むように広がる北側と南側の斜面がサヴィニー・レ・ボーヌの1erクラスの畑となります。
■北側・ペルナンヴェルジュレス側の1er畑の特徴
サヴィニー北側の1erクリュの斜面は基本的には南向き。表土は砂利が多めで、鉄分を含む魚卵石灰岩。南側に比べて比較的多様なワインができるが、基本的には繊細で締りのあるワインが多いと言われます。
■南側・ボーヌ側の1er畑の特徴
サヴィニー南側の1erクリュの斜面は北東から南東のものが多くなっています。表土は砂質のものが多くなり、ボーヌに近い豊かな果実味を有するワインになることが多いと言われます。
サヴィニー・レ・ボーヌの地図(左側がボーヌ側、右側がペルナン側)
本セットの1er畑の特徴
AUX SERPENTIERES オーセルパンティエール(上の地図の中央あたりの青枠の畑)
サヴィニーの北側・ペルナンヴェルジュレス側に位置する1er畑。名前の由来は「蛇」、一説には曲がりくねった道が続くためそのようにつけられたそう。南向きの斜面で、土壌は北側のエリアの中でも粘土質が強い傾向にあります。
LES PEUILLETS レ・プイエ(上の地図の左下の青枠の畑)
サヴィニーの南側・ボーヌ側に位置する1er畑。名前の由来は「若木」。斜面は南東に近い向きで、土壌ははっきりと砂質が強い畑となります。
生産者
Jean Michel Giboulot
ジャン・ミッシェル・ジブロ
1935年からサヴィニー・レ・ボーヌで葡萄栽培をはじめ、1982 年にドメーヌとして瓶詰めまでを行うよう生産者。現在の当主は 3 代目のジャン・ミッシェル・ジブロ氏。 1980 年代から除草剤を使わずに畑を作り、1990 年代には「リュット・レゾネ」に移行。2010 年からは 「ビオロジック」に移行します。
『畑は急激な変化は望まない。良薬でも急に与える と自然のバランスを崩してしまう。時間をかけてゆっ くり自然のバランスをとる』という考えのもとゆっくりとビオロジックへの移行、さらにボーヌ醸造学校時代の友人「ディディエ・モンショヴ ェ」や同じサヴィニー・レ・ボーヌの「ビーズ・千砂」と共に自然農法に回帰し、「ビオロジック」の導入で収量は落ちたが、葡萄の凝縮度が向上する結果となります。『凝縮度は求めていない。自然な凝縮度で十分。 全ての要素がバランスよく感じられることがサヴィニ ー・レ・ボーヌの良さ』と語る彼のワインは、90 年代のワインよりも明らかに 高い凝縮度ですが、全体の雰囲気は変わりません。
全ての要素が高まった状態でバランスをとっており、『少しずつ変えていくことが重要。将来的には植物性の調剤のみの使用を考えている』という信念のもと無理のない均整の取れたワインを生み出しています。極端な自然派志向ではなく、自然を補助し、持続可能な農業を目指しています。
Savigny les Beaune 1er cru Aux Serpentières 2019
ワイン名:サヴィニー・レ・ボーヌ 1er クリュ オー・セルパンティエール 2019年
品種:ピノ・ノワール
テロワール:南向きの粘土質の強い土壌
その他:100%除梗、開放式ステンレスタンクでピジャージュをしながら 4 ~8 日間の低温浸漬。その後、果汁の温度を上げ アルコール発酵、果皮の状態により 10~20 日間のマセラシオンを しながら発酵。新樽比率は 10%以下で 10~12 ヶ 月の樽熟成
テイスティングコメント
中心はダークチェリーレッドで、エッジは鮮やかさのある赤紫。熟したクランベリーに、チェリー、少しの黒系果実の香りも感じられる。ナツメグ、なめし皮、バニラ、かすかなボタニカル感も感じられます。口に含むとピノらしいフルーティさと共に締りのある質感が特徴的で、酸もしっかり。タンニン分も締りが感じられる。サヴィニーらしい繊細さとチャーミングさを持ちつつも、粘土質と石灰質の強いセルパンティエールらしく、全体に締りのある筋肉質な雰囲気を感じることができる。
Savigny les Beaune 1er cru Les Peuillets 2019
ワイン名:サヴィニー・レ・ボーヌ 1er レ・プイエ 2019年
品種:ピノ・ノワール
テロワール:南東向きの斜面で砂質の強い表土をもつ石灰質
その他:100%除梗、開放式ステンレスタンクでピジャージュをしながら 4 ~8 日間の低温浸漬。その後、果汁の温度を上げ アルコール発酵、果皮の状態により 10~20 日間のマセラシオンを しながら発酵。新樽比率は 10%以下で 10~12 ヶ 月の樽熟成
テイスティングコメント
中心はやや濃いめのダークチェリーレッド。エッジは広めの赤紫で粘性はしっかり。完熟のクランベリーやストロベリー、ラズベリーなどの赤系果実がたっぷりと感じられ、ハイビスカスなどの赤い花のニュアンスも感じられるフラワリーさも感じられる。加えてバニラや軽いスーボワの要素も感じられるがはっきりとした赤系の特徴を持つ香り。口に含むとたっぷりとボーヌ側らしいボリュームのある綺麗な果実感がありつつも、砂質らしく上方に抜けていく軽やかさを持ち合わせている。タンニン分は適度に感じられ旨味を伴う良質のもの。はっきりとした果実感とふくよかさを持ちながらも重くならずにふわりと広がる味わいが砂質の畑らしいところ。